お待たせしました!今日はIHクッキングヒーターについてお話したいと思います。
先日もお話しましたように、我が家は昨年末にIHクッキングヒーターに替えました。
ですが、私自身IHについての知識も全くなかったので、主人にその話をされた時に、
「使い方も分からないし、電気代も高くなるんじゃない??」とあまり乗り気でなかったです。
ところが、今では欠かせない我が家の調理具になっています。
そうなったプロセスを簡単にご説明したいと思います。
IHクッキングヒーターってどんなもの?
ガスに使い慣れていると、どうも電気で調理なんて・・・と思ってしまいがちですよね。
一番の利点は「安全でクリーン」だという事。
IHは内部にあるコイルに電気が流れることで、磁力線が発生します。この磁力線が
トッププレートに置かれた鍋の金属を通るとき、鍋自体が電気抵抗を起こし、熱を発生
して鍋の中のものに熱を与えます。つまり、鍋の底自体がヒーターのように発熱します。
そのため、ガスコンロが約55%の熱効率なのに対し、IHは約90%という効率の良さ
になります。
だから、鍋を置かないと熱が発生しないし、鍋を離すと熱が消えるので、火も出ない分、
お年寄りやお子さんにも安心して使っていただけます。
またガスのように燃焼にともなう上昇気流が少ないので、水蒸気や油の飛び散りが
抑えられ、部屋や換気扇がきれいに保てます。煮物などのふきこぼれもトッププレートが
ガラスでフラットなので、鍋をずらしてふきんでサッと拭けば大丈夫ですのでお手軽です。
次に私が使い始める前に思った疑問を、使った私自身でお答えしてみましょう。
Q.電気だけど、火力は強いの?
A.鍋底が発熱するので、熱効率が良いので、火力はガスより強くなります。またガスよりも
強火、ガスよりとろ火ができるので、 火力の幅が大きいので、お料理に応じて使いこな
せます。
火力の強さでいうと、3Lのやかんいっぱいのお水でお茶を沸かすと、約5分半で沸騰します。
沸騰するのがとても早いです。また一度その時間を計っておくと、次回からはタイマー設定
できて、自動的に沸いたら止まって くれるので、そういう機能も便利ですよ。
Q.電気代は高いでしょ?
A.さきほどもお話したように熱効率が良いので、沸騰したりするのがとても早いので、我が家
の場合は、昨年度の同じ時期と 電気代の差がほとんどありません。
Q.鍋はどれでも使えるの?
A.ステンレス、ホーロー、鉄は使えますが、土鍋、ガラス、銅、アルミなどは使えないです。
オールメタル対応のIHならどれでも使えます。また最近はIH対応型の鍋が市販で多く
売られてきたので、心配するほどではありませんよ。
Q.IHの調理って難しくないの?
A.使い慣れるととても快適です。そこで、私が学んできたコツを伝授いたしましょう。
その1
煮込み料理を作った時、なんだかなかなか汁気がとばないな~、出来上がりの味も少し
薄いような・・・とおもっていたら、IHの料理本に書いてあったのですが、まわりから炎で
あぶられることがないので、水分の蒸発が少なく、ガスに比べて水分の蒸発は1/2程度。
なので、調味料の分量はそのままで加えるだしやスープ、水などは2割程度控えた
ほうがよいです。
インスタントラーメンの水の分量も大さじ1~2少なめが良いですよ。
その2
鍋底が発熱するIHは、ガスのように鍋の側面などが熱くなりにくいので、鍋の中の温度
は外気に左右されやすいです。鍋の中の熱を効率よくするには、ふたで調節することが
大切です。煮物などのときは、煮汁を全体にゆきわたらせるために、落し蓋をすると良いです。
その3
魚を焼くグリルはとても広く、切り身や姿焼きなど自動設定すれば、センサーが察知して
自動的に焼いてくれます。
焼き頃になれば、「ピー」とお知らせしてくれます。もちろん、手動で自分の好みで焼くこと
も出来ます。子供がいる私にとっては、自動的に焼いてくれるのは、とても助かります。
その4
炒め物を炒める際、ガスの場合はフライパンを浮かせてゆすりながら・・でしたが、IHは
鍋を浮かすと熱源が止まってしまいますが、浅いフライパンなら2本のへらで持ち上げる
ように混ぜ、深さのあるフライパンならゆすっても炒め物が飛び出しにくいので、フライパン
を前後に動かしながら、へら1本で混ぜると大丈夫です。
その5
とろみづけの水溶き片栗粉は火の弱いフライパンの縁から加えます。一番熱い中央に
入れると、すぐに固まってしまいます。
また反対に、チャーハンなどの仕上げのしょうゆは中央が一番火力が強いので、中央を
開けて、そこに入れると香りが立ちます。
その6
揚げ物をする場合は、IHを購入するともれなく天ぷら鍋がついてくるので、天ぷら鍋
に
ついてるラインまで油を入れ、揚げ物スイッチを押すと設定温度まで油が温まり、温まると
「ピー」とお知らせしてくれます。IHは温度復帰が早いので、一度にたくさん入れても大丈夫
ですし、温度が均一なので、揚げあがりにムラがなく、きれいな揚げ色でからりとおいしく
揚がります。
また水分の多い魚介のから揚げは油が飛び散りやすいですが、危ないときは、新聞紙を
天ぷら鍋にかぶせれば安心。
紙なら蒸気を逃がし、油はねを防いでからりと揚げられます。またその後のお掃除もサッと
拭くだけなので簡単です。
その7
だし昆布でだしをとる時は、IHでは湯が早く沸き、昆布から十分にうま味が引き出せないうち
に沸騰してしまうので、少し早目に水と一緒に鍋にいれておくか、中火でゆっくり加熱して
うま味を出すとよいです。
その8
お菓子作りに欠かせない、バターやチョコレートやゼラチンの湯せんはステンレスのボウル
なら直接IHに置き、とろ火に設定すれば、簡単手軽に湯せんできます。
このように今では我が家では欠かせない調理具のIHです。
使いこなせば、「楽しく調理・おいしい食卓」を実現できます。
また「安全でクリーン」ということは、これからの時代のニーズにあっているのではないでしょうか?
最初に述べましたようにお年寄りや子供にも安心して使えるIH。
お年寄りにとっては、単調なガスの操作に比べて、IHの方が少し難しく感じるかもしれませんが、
今は表示も大きくなり、お年寄りに使いやすいようになってきています。
また火を見るために少しかがんでみていた姿勢、腰に負担がかかってしまいますよね。IHなら
表示パネルが上面についているので、見やすいですし、鍋の中を見るくせをつけると、大体の
火力も分かるようになります。
危ないからと遠のいていた揚げ物も安心してできるようになり、食の楽しみが増えますよね。
子供にとっては、今取りざたされている「食育」にも貢献できます。
「食育」とは・・・
五感を使う幼児期から料理を作りきる経験を積み、自信と責任感を生み、生きる力をそだてること。
とある保育園では、調理室を一部屋作り、IHクッキングヒーターを導入し、畑で子供たちが育てた
野菜を収穫し、それをIHで調理して給食で出しているそうです。素材の元の形からどのように変化
していくか興味津々で見る子供たちの目は輝いているそうです。食べなかったお野菜もいっぱい
食べるそうですよ。火が出ないIHなら安全ですよね。
我が家の6歳、3歳の娘たちにもよくお手伝いしてもらいます。
貝印から子供用に安全に作られえた調理器具が販売されているのですが、それを使用して、
材料を切り、お鍋に入れて、いすに乗って混ぜながら炒めたり、煮込んだり。火が出ると危ない
ので出来ないですが、IHだと安全です。子供たちはエプロンをして喜んでお手伝いしてくれます。
以上、私なりの感想を述べさせていただきました。長い文になってしまいましたが、読んで下さり、
ありがとうございました。
次回は、ナチュラルな生活などについての記事にしようかな~と思っています!